シリコーンゴムを知る

シリコーンゴムの難燃性

シリコーンゴムは、炎を近づけても簡単には燃焼しませんが、一度着火すると燃え続けます。
しかし、シリコーンゴムに難燃剤を微量添加することで、難燃性や自己消炎性を付与することができます。
シリコーンゴムには、表に示す米国のUL94による燃焼性分類の基準によりL94 V-0に認定された製品があります。
これらは、有機系ポリマーゴムに見られる有機ハロゲン化合物を含まないことから、黒煙や有毒ガスの発生がほとんどなく、家電製品、OA機器はもちろん、航空機、地下鉄などの閉鎖空間や建物内部などに使用する材料として安全上不可欠な製品です。

UL94の燃焼性分類次順

分類 基準
94V-0※ 5枚1組の試料の燃焼時間が、各々10秒以下であり、合計50秒以下であること
94V-1※ 5枚1組の試料の燃焼時間が、各々30秒以下であり、合計250秒以下であること
94HB 水平燃焼試験で100mm標準線まで燃えない

※幅13.0mm、長さ125mm、厚さは実用上の最小値の短冊状試験片をつるし、下端に20mmの高さの炎の中心を10秒あて、炎を取り去って試験片の燃焼持続時間を測定する。消えたあともう一度同様にして炎をあて、一度目と同様に燃焼持続時間を測定する。

 

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