シリコーンゴムを知る

シリコーンゴムの硬度

シリコーンゴムの最大の特徴に、他の材料と比べて曲げたり、伸ばしたり、縮めたりと大きく変形させることがあげられます。この変形にかかる力の強弱、つまり硬さとか柔らかさという感覚的な表現を何らかの物理的手段によって測定した数値を硬度といいます。

測定方法や、硬度の表記方法も色々と種類があります。ゴムの硬度を表す場合、従来から国内では、Hs(JISスプリング式 HsのHはHardness、sはspring)が多く使用され、「ゴムの硬度は?」との問いに「Hs70」とか「Hs50」などと表現していました。さらには、「70度」や、ただ「70」というだけでHsの単位であると理解されていました。例えば、人肌は5~10度、消しゴムで30~40度、黒い合成ゴム板で60~70度と考えればおよその目安はつくでしょう。

最近では、国際的な取引も多く、ISO(国際標準化機構)やデュロメータ(ショア)などに準拠したA型が使用されることが多くなりました。また、ゴムのスポンジや軟質ゴムを測定する時によく使用されるものにアスカーC(ASKER C)があります。これは、日本ゴム協会標準規格(SRIS)に規定されています。

 

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