製品のコストダウンのためには
製品の形状と加工性について
シリコーンゴムの成形は、樹脂成型と異なり高温で成形するため、製品を金型から取り出すときには、金型温度は160~180℃と高温になっています。
また製品自体も高温になっており、引裂き強度が弱くなっているため、金型から製品を分離するときに破れやすくなっています。破れてしまった製品は成形不良として不良品となりますが、シリコーンゴムの場合、基本的に材料が伸びる性質を持っていますので、ある程度の形状までは「無理抜き」といって引張りながら金型から外すことも可能です。
効率の良いきれいな離型を考慮して金型を設計したり、金型のコストパフォーマンスを考慮して金型設計するなど、目的に合わせて最適な金型設計を行うことが重要です。
また、金型の表面処理を施すことで、製品が金型から取り出しやすい場合や、逆に取り出しにくい場合があるので、製品の表面につける模様等の処理にも配慮が必要です。
一般的に、金型の離型性を向上させるために施す表面処理としては、メッキ加工やテフロン可能などがあります。