いおう加硫したゴム製品中には、ゴム分子と化学的に結合している結合いおう、単体のいおうとが存在するが、その後者を遊離いおうという。遊離いおうが多いと、使用中に硬さの増加、伸びの低下が起こり、また圧縮永久ひずみが大きくなるなど、物性面での悪影響が出る。したがって、いおう量、加硫促進剤の種類と量、加硫温度の時間などの条件を調整して、遊離いおうをできるだけ少なくすることが必要である。