シリコーンゴム用語集
耐トラッキング性
絶縁物の表面がごみや湿気などで汚れた状態で電圧がかかると、かなりの漏れ電流が流れ、ジュール熱や局部的な微小放電を生ずる。その際発生する熱によって有機質材料は熱分解し、炭素を遊離し、しまいには表面絶縁破壊を起こして導電路をつくる。この現象をトラッキングといい、それに対する抵抗性を耐トラッキング性という。試験方法として多くの方法が提案されているが、原理的には、電圧をかけた上体で電解質溶液や合成ダストを表面につけて抵抗性をしらべるものである。シリコーンゴムは他の有機材料に比べて耐トラッキング性がすぐれている。