絶縁物に限度以上の電位傾斜が加わると境界面にコロナ放電を起こすが、その結果として絶縁物はイオン化作用、熱、発生したオゾンなどの攻撃を受けることになる。この攻撃に対する絶縁物の抵抗力を総合して耐コロナ性と称する。通常の有機質材料は、コロナ放電により急速に劣化して絶縁が破壊されるが、シリコーンゴムは驚異的に強い耐コロナ性をもつため、高電圧用の絶縁材料として適している。