炭化水素を空気の供給が不十分な状態で燃焼させると、炭素の六員環網目構造の結晶の集合体を生成する。これをカーボンブラックと総称するが、製造方法によってファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラックなどに分類され、さらに原料の種類、粒度、性能などによって細かく格付けされている。ゴムの補強充てん剤として代表的な存在であるが、シリコーンゴムには着色顔料ならびに導電性を与えるための充てん剤としてのみ使用されている。